
たった今読み終えた『真昼の花
』はふたつの話で構成されていた。ひとつは本のタイトルになった「真昼の花」。ごく普通の女性が長期間海外を旅する話で、終わりの無い貧乏旅行の話。海外を舞台にした話だが、ごく狭いホテルの一室だとか、路地だとか、角田さんらしい話の展開だと思った。もうひとつの「地上八階の海」もごく普通のフリーターを主人公としたアパートやマンションを舞台とした物語である。角田光代さんの小説にありがちな物語で、初めて読む気がしなかった本だった。ドラマチックな出来事も無く、ごく普通の日常生活の中のちょっとした出来事のように感じる物語が、彼女の小説の特徴かも知れない。ある意味では期待を裏切らない本だったと思う。
(33冊目/2010年)





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