2月
05
角田光代さんの最新のエッセイ集。角川書店の「本の旅人」という月刊誌に、2008年4月から2010年3月まで連載されていたエッセイを収めたものである。夜や旅に関するエッセイが24編収録されている。夜と旅共通のテーマは、孤独感なのかも知れない。人々が寝静まった夜に感じるものは、孤独感だったりするし、旅する目的も独りになることだったりする場合もある。旅先の夜は、尚更孤独だったりする。
最近読んだ角田光代さんのエッセイ集は、時々「くすっ」とつい笑ってしまうユーモラスなものが多かった印象がある。ユーモアが前面に出ているわけではないけれど、真面目な人がボソッと呟いた言葉が、ちょっと面白かったりする、そんな感じだ。そういう印象と比べると、このエッセイ集はそういうユーモラスな部分はなくて、かなり真剣で真面目な印象を受ける。夜の裏側、旅とともにある孤独感がテーマだから、そうなってしまうのかも知れないと思った。
(13冊目/2012年)

春風裕(Harukaze Hiro)です。読書と文房具、デジタルツール(MacやiPhone)が好きです。シンプルライフが理想で、物を極力少なくして気持ち良く生活したいと思っています。本を読んだり、文章を書いたり、写真を撮ったり、小さな旅をしたり、そんな気侭な生活をすることが夢です。

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