『空の冒険』吉田修一

今日一日で読み終えた。ANAグループ機内誌「翼の王国」に掲載された短編小説12編とエッセイ11編を集めた本。短編小説と言っても、10ページ足らずでとても短い小説である。こういう構成の本は、他にもあった気がする。『あの空の下で』であるが、この本も「翼の王国」掲載の小説とエッセイを集めた本だ。空とか飛行機とかが、モチーフになった小説が多かった気がする。エッセイはあまり記憶が無い。

今回の『空の冒険』のエッセイは、外国の話が多かった。そんな中で一番印象に残ったのは、『悪人』のロケ地を後から回った話だった。撮影に立ち会うのではなく、撮影後に著者がその場所を歩くことがあり、小説に対する独特な思いを持っているのだと感心するところがあった。小説の方は、サクッと読みやすいものばかりだったせいか、あまり印象に残っていない。吉田修一さんの短編小説は、センスが良いけれど、あっさりし過ぎている感じがする。読後感もあっさりしていて後味があまり無かったりする。そういう特徴が出ている本なんだろうけど、読み応えの面ではやや物足りなさを感じてしまうのだ。
(22冊目/2012年)

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『下山の思想』五木寛之

下山の思想』では、今という時代を登山に例えると、登山ではなく下山だと言う。確かに発展期は、どんどん山に登って行くような勢いがある時だと思うし、そういう意味では今は発展期ではないと思う。その時の世の中の状況に応じた生き方をすることは、必要なことだろうと思う。人生のうちで、だいたい50代くらいまでは登山だけど、それを過ぎたら下山に例えられるということも、例えるとしたらそうかも知れないなと思う。

この本を読みながら、何となくストンと心に落ちなかった感じが残った。時代の移り変わりや人の人生を敢えて山登りに例える必要があったのかどうか、そのあたりが良くわからない。山を登る時には、路傍に咲く花には目が行かないが、下山の時にはそういう余裕が出てくるというが、果たしてそういうものだろうか。登山でも下山でも、その時の心の持ち方次第だと思うのだ。そのあたりが、僕にはすっきり理解できなかったが、世の中の状況は昔とは確実に変わっていることは確かだろう。

東日本大震災がもたらしたものは、これまでの災いとはちょっと違ったものであり、新しい対応をせざるを得ない状況になっているのだろう。原発事故により、原発の安全性に疑問を持った以上、これまでと同じではいけないのは事実だと思う。そのことが下山なのかどうかはわからないけれど、これまでどおりではない筈なのである。変わって行くべきターニングポイントに差し掛かっているという意味で、登りから下りに移るみたいな変化は、当然あるのだと思う。
(21冊目/2012年)

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1月17日に買った本

積ん読本が沢山たまっていることについては、昨日も書いた。昨日の時点で49冊あって、しばらく前には60冊を越えていた。これではいけないと、新しい本は買わないぞと決心した。そのせいで何とか下降線に傾けることができたのだけど、最近になってストレスの拡大とともに上昇傾向に転じようとしている。

昨日の朝、通勤電車を待っていた寒々とした駅のホームで、ふと気が付いた。
「そうだ!今よりも沢山読むことを考えれば良いのだ!」
増やさないことを我慢するよりも、減らすことを考えた方が、ポジティブな考えだ。多分、本当に。

そんな重大な気付きをしたことが、とても嬉しくなって、会社の帰りに大きな本屋さんに寄り道をすることを決心した。これまでのように、恐る恐る1冊ずつ買っていたのでは、ストレスをほんのちょっとプシューと噴出しているかの如きで、大きな効果は期待できない。どうせなら、「これならどうだっ!」と言えるくらいの大人買いをすべきじゃないか、そう考えながら通勤電車の中で読むペースも少し上がったような気がしてきたのだった。

で、会社の帰りに寄り道して来ました。これが大人買いか、と自分でも呆れるくらいの文庫本2冊と新書1冊が、昨日買った本だったのです。つくづく自分の気の小ささを痛感しました。約20日後には大量の大人買いをすることが決まっており、その場合は1割引きで本を買うことができるということが脳裏を駆け巡ったのと、 沢山買ったら重いだろうなということで、たったこれだけにまとまってしまいました。

沢山読めば良いのだということで、その実行計画について書きましょう。まずはこれまでは通勤電車の往復で約100ページ、会社の昼休みなどで約20ページを足して、120ページから130ページが1日の読書量でした。200ページを少し上回る本だと2日間で読み終えるペースです。とりあえず、欲張らないでそれに20ページから30ページプラスすることにします。最低ラインは1日150ページということにしましょう。120ページが150ページになるとすると、25%増ということになります。毎月10冊読めているとすると、それが12冊から13冊くらい読めるようになるということです。15冊だったとすると、20冊に近くなるということです。もちろん、読書量はページ数なんでしょうから、本の冊数換算は難しいのですが、積ん読本はかなり減らすことができるということです。

しかも、これまでは休日の読書量はさっぱりです。と言うことは、休日も150ページくらいは読書量を確保するだけで、毎月の読書量はぐんと伸びることになります。積ん読本の削減は、大いに期待できそうです。

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『用もないのに』奥田英朗

初めて読んだ奥田英朗さんのエッセイ集。『用もないのに』は、2004年から2009年までにいろんな雑誌に掲載されたエッセイを集めた本である。奥田英朗さんのエッセイって、沢山出版されているんだろうか。ふとそんな興味を抱いたので、調べてみました。今のところ全部で8冊くらいある。そう言えば『港町食堂』は、前から読んでみようかなと思っていた本だった。次はそれを読もうと、気紛れに決めてしまいました。エッセイだけの話です。エッセイよりも小説の方が優先なのです。

話を戻して、この『用もないのに』ですが、ふたつのパートに分かれています。野球篇と遠足篇です。野球篇の方には、北京オリンピックの星野ジャパンの話、ニューヨークに行ってヤンキースのゲームを観戦した話、楽天イーグルスの地元開幕戦の観戦記の3つのエッセイがあります。奥田さんは、野球好きのようです。僕もスポーツ番組のうちで一番良く観るのは野球なので、楽しく読むことができました。

遠足篇の方は、4つのエッセイがあります。ロックフェスティバルに行った話は、僕も知っているロックバンドなどのことが書かれていて、通じるものがありました。愛知万博のルポについては、当時僕は名古屋に住んでいたので、こちらもちょっとした愛着を感じます。ただ、噂を聞いてはいましたが、愛知万博には結局行かなかったのですが。他の2つは、富士急ハイランドでジェットコースターに乗った話と香川で讃岐うどんの食べ歩きとお遍路をした話ですが、どちらもとても面白いエッセイでした。
(20冊目/2012年)

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このところのブログを振り返ると、休日は食べたものか鎌倉の話題、平日は本や雑誌がメインの記事になっているようだ。全体を通して見てみると、やはり本に関する記事が中心になっている。iPhone 4Sを使い始めて、ディジタルライフを充実させようと思っていたのだけど、今のところ本というアナログな話が中心になっている。

読書は今のところ、僕の生活の中心になっていると思う。優先順位は一番で、何にもしなくても読書は外せない。ストレスがたまっていても、本屋さんに行くと少し和らぐ。通勤電車の中がほとんどだけど、本を読んでいるとストレスの元も忘れてしまう。特に面白い本だと、どんなにムシャクシャしていても、本に集中し始める。本の方が負けて、全然読めないことも時々あるけれど。それくらい本が中心になっている気がするけれど、朝の自由な時間とか、休日もそうかと言うと、実はそうでも無かったりする。

通勤電車の中の時間は、会社に通っている限り一定だから、その時間を使って本を読むことが習慣になっており、そこだけは確保されているということかも知れない。冷静に考えると、せっかくの朝時間とか、休日の長い自由時間とか、全然活用できていなかったりするんじゃないかと思ったりする。もちろん、こうして朝早くから愛機iMacに向かっていて何もしていないかと言うと、そうじゃない。ブログを更新しているし、読んだ本の感想も記録している。でも、そこをもう少し何か継続して、もっと充実した朝時間にしたいという思いがある。休日はもっとそう思っている。思っているだけで、あまり進歩が無いから、ちょっと焦っているのだ。

こうなったら何も考えず、読書にのみ情熱を集中させてみようかと思ったこともあるけれど、そのうち飽きてしまいそうな気もするので、実行はできていない。積ん読本も溢れているので、もう少し読書に使う時間を増やしてみようと思っているので、実行してみることにしよう。来月上旬に始まるだろうルミネ10%オフで大量に本を仕入れることに備えて、今月いっぱいは読書に集中してみようと決めた。

ちなみに今のところルミネの有隣堂で買いたいと思っている本は、今のところ伊坂幸太郎さんの久々の『PK』や窪美澄さんの『晴天の迷いクジラ』、荻原浩さんの『幸せになる百通りの方法』などである。角田光代さんの最新作も買いたいし、文庫本も買いたい。今のまま行くと、積ん読本がまた元どおり60冊を越えてしまいそうなので、もっともっと頑張って本を読むことにしたい。

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『困ってるひと』大野更紗

最近も本屋さんによっては、平積みされていたり、ずらっと並べられていたりする本なので、かなり売れている本だと思うのです。さて、僕がこの本を買ったのはいつだったのだろうと思いましたが、本を読み終えた日は記録しているのだけど、買った日は記録していない。そう言えば、本を買ったら割とすぐに本の写真を撮っているので、写真の日付をチェックしてみると、どうやら去年の7月頃だったようです。それを手がかりに遡ってみたら、7月27日のブログに書いていました。

困ってるひと』は、とても珍しい難病にかかってしまった女性の病気との闘いや、モンスター的社会保障制度のことや、ほんとうに「冒険」としか言えないような行動などについて書かれたエッセイです。とんでもない難病だけど、それをユーモラスな文章にしているのは、大野更紗だけのような気がします。他のこういう話を読んだことがあるかと言うと、読んだことがないのですが、そう思います。だから、どっちが良いと言っているわけではなく、表現方法の違いだと思うのですが、そういう意味でちょっと変わった本だと思いました。装丁も目をひきました。

「誰かと比べてどうだから」という次元からは離れて、健康体の状態でその気になれば何でもできる筈の僕なんかより、ずっともの凄く生きている方だというのが、正直な実感です。ミャンマーの難民に出会って、NGO活動に没頭されていた方なので、元々バイタリティ溢れる人だったのでしょうが、それにしてもとんでもない難病を抱えながら、自分の生き方を貫こうとされているのが、伝わってきます。ありきたりなのですが、僕ももっともっと生きなければ、と恥ずかしくなってしまいました。
(19冊目/2012年)

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昨日買った本

それは、普段あまり読まないような作家やジャンルの本でなければならない。そうじゃなければ、いずれは買ってしまう本だから。

昨日の会社の帰り、また本を買ってしまいました。会社を出る前から、「もう我慢できない!」そんな気持ちになっていました。溜まった物を吐き出すかのようなストレス発散を、本に求めていたのです。でも、溜まったエネルギーを小出しにしているに過ぎません。いつか大爆発してしまいそうなのです。

そう思いながら、買って帰った本を見ると、割と冷静だったりします。来月のルミネ10%オフに備えて、選びつつある本の中には入っていませんが、最近本屋さんで見かけて気になっている本だったからです。いずれは買ってしまうだろう本を、ちゃっかりと買ったに過ぎません。

かと言って、ぱぁーっとお酒でも飲みまくればストレスは去って行くのかと言うと、そうではないと思っています。その根源が無くならない限り、今の状態は続くのだと思います。”ちっちっち、どーん!”というふうに爆破でもしない限り、今の根源は絶てそうにありませんから、じっと我慢して爆発しないように、小出しに本でも買っておくのが無難かと思われます。

本屋さんは、ストレスというマイナスのエネルギーを、本を読むというプラスのエネルギーへ変換する場なのです。そう考えると、本屋さんでも、駅の中のごった返した本屋さんではなく、もっと本屋さんらしい本屋さんに行った方が、より効果は高いと思われます。

下らない仕事は適当にこなしておいて、今日は早く帰れないかなと思います。そしたら、本屋さんらしい本屋さんとか、文房具屋さんで良いエネルギーを浴びて、負のエネルギーに晒されて痛んだ体を癒すことができそうです。

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MacPeople3月号

発売日は1月末だった筈なのだけど、かなり遅れて昨日買って来た。本屋さんで見た時には、買おうかどうしようかと迷っていた本だったので、昨日は完全に衝動買いなのだ。品川駅での乗り継ぎ時間に余裕があったので、いつも立ち寄る本屋さんの中をうろうろ。スペースが狭くいつも人でごった返しているから、あまり好きじゃないけれど、ちょっとした時間つぶしにはちょうど良いのが駅の本屋さんである。雑誌を買うことも多いし、時々は本も買ったりする。まとめ買いをするぞと思って行く本屋さんとは、別な本屋さんなのだ。

衝動買いした「衝動」は、少しは「MacやiPhoneなどを使いこなせるようにならなくちゃ」ということである。使い慣れているし、直感的に使うことができるのがApple製品のポリシーなのだけど、やはり知らない便利な機能はいろいろあるものだと思う。使っていないアプリケーションだって、こういう雑誌の使い方を読むことによって、何かのヒントが得られるかも知れない。

Appleと言うと、いよいよ来月初め頃にiPad3が発表されるという噂がある。これまでのiPadの発表時期からすると、信憑性も高い。iPad3が出たら買いたいと思っていただけに、楽しみなイベントである。スティーブ・ジョブズのプレゼンが視聴できないのがちょっと淋しい。3月7日頃が可能性が高いのかなと思っているが、そうするとあと3週間ほどの楽しみである。

さて、今日も仕事は結構バタバタしてしまうだろう。それでも、今日さえ終われば一段落することになる。煮え切らない気持ちもあるが、来月からの新しい仕事に向けて、気持ちの切り替えをして行こうと思う。しばらくバタバタしたので、余裕があれば休暇でも取ろうかなと思っている。

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『センセイの鞄』川上弘美

川上弘美さんの本は、小説で言うとこれで3冊目。作品は全部読んでみようと思っている割にまだ少ない。『センセイの鞄』は、これがびっくりするほど、面白かった。これくらいのボリュームだと確実にもっと読了までの時間がかかっていた筈だけで、あっと言う間に読み終えた感覚だった。

解説によると、出版されたのは2001年のことで、それまでは知る人ぞ知るという作家だったらしいけど、この本で大ブレイクしたようだ。世のおじさま連中に希望をもたらした功績は大きいらしいが、残念ながらその頃は知らなかった。だいたい今のように本も読んでいなかった。

主人公のツキコと、高校で国語を教わったセンセイが居酒屋で再会し、絶妙な距離を保ちつつ二人の物語が展開する。相当の歳の差があり、ツキコさんも若くは無いのだけれど、ツキコさんの方からセンセイに惹かれて行く。こう書くと、どこにでもあるような恋愛小説を連想されるかも知れないけれど、二人の会話や距離感みたいなものがとても絶妙で、面白いのである。きっと他の作家が書くと、特にストーリーの盛り上がりが無くて、退屈な小説になってしまったかも知れない。一歩間違えばそうなっていたかも知れない小説が、ぐいぐいと読者を惹き付け、一気に読みたくなってくる。

川上弘美さんの本は、いろいろ読んでみたいと思っていて、積ん読本の中にもまだ2冊も入っている。この『センセイの鞄』を読んでみて、もっともっと読みたいという気持ちが強まった。
( 18冊目/2012年)

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日経ビジネスアソシエ3月号

2月号の予告で文具特集だということを知り、ずっと待っていた割りには発売日を忘れていました。去年までは隔週発行の雑誌だったのですが、今年から月刊誌になりました。以前は隔週火曜日発行だったので、そのせいもあって10日に発売されることを忘れていました。

パラパラと捲ったところ、年々充実する日経ビジネスアソシエの文具術特集を実感しました。今日一日は、基本的にのんびり家で過ごすことにしたいと思ってますので、興味のある部分をじっくり読んでみたいと思っています。注目は、スマートフォンアプリと文具の活用法のページです。

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