『3652』伊坂幸太郎

この本をいつ頃買ったかはあまり覚えていないのだけど、出版されて多分すぐに買ったと思うから、もうかれこれ1年以上積読状態になっていたということだ。買ったものの読む気が失せていたわけではなく、美味しいものを最後まで取っておく行動と似ていると思う。伊坂幸太郎さんの本はほとんど読んでいて、しばらくの間はこの本を読むと新しい本が読めない状態だった。今は最近出版された『PK』と『仙台ぐらし』があるから、『3652―伊坂幸太郎エッセイ集』を読んでもまだ楽しみがある状態になっている。

いろんな本を読んできたけれど、落ち着いてゆっくり読みたい本と、先へ先へと読みたくて止まらない本がある。この本は前者に分類される本だと思う。珍しく飲み会が続いたことや本を読まなかった休日を挟んでいたこともあり、読み始めてからしばらく時間がかかってしまった。面白かったのだけど、ゆっくり読みたかったこともあり、時間がかかったのだと思う。

本を書いた裏話あり、映画化された本の話もあり、好きな音楽やミュージシャンの話、好きな本の話など内容は幅広く、ひとつひとつが伊坂さんの率直な文章で綴られている感じで、とても面白かった。小説とはまた違った感じなので、2冊目のエッセイ集も期待していたい。同じペースだと、もう10年経ったら出版されるのかも知れないけれど。
(50冊目/2012年)

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『マリアビートル』伊坂幸太郎

朝の時間も使って、やっと『マリアビートル』を読み終えた。東北新幹線を舞台に繰り広げる”業者”たちの争いがスリリングに描かれていて、最初から最後まで目が離せない面白さだった。やっと読み終えたというのは、この本が500ページ弱の分厚い本だったからだ。伊坂さん得意のそれぞれの登場人物の目線で語られて行く形式は、時々難しく感じる場合もあるけれど、この本では返って効果的だったんじゃないかと思う。

グラスホッパー』の続編。伊坂さんの作品の中で、殺し屋が大勢登場して、内容的にはちょっと残酷なシーンもあったりするのだけど、登場人物がユニークだったり、そんなわけないのだけど善人や憎めないキャラだったりする。ある意味、とても伊坂さんらしい作品なのかなと思う。『グラスホッパー』はかなり前に読んだので、記憶は曖昧だけど、面白さは『マリアビートル』の方が上だと、個人的には思っている。
( 96冊目/2011年)

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伊坂幸太郎さんの作品は、これで20冊目。本として出版されている小説は、これで読了ということになる。残すところは、エッセイ集だけ。僕の場合、お気に入りの作家ができると、その作家の作品を全部読んでみたくなる。書かれた順に読むこともあるし、ランダムな場合もある。お気に入りの作家になると、A5版のバインダーノートにその作家の作品一覧を書き出して、読んだものは赤線で消して読んだ日付を入れておく。

マリアビートル』は、『グラスホッパー』の続編である。伊坂さんの作品は、最初はいろんな登場人物とその関係を把握するためにゆっくり読み進め、後半に入って一気に最後まで読んでしまうパターンになる。この作品は、最初から展開が早くなっている気がして、とても面白そうだ。

マリアビートル
伊坂 幸太郎

マリアビートル
バイバイ、ブラックバード オー!ファーザー SOSの猿 モダンタイムス (Morning NOVELS) あるキング
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『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎

面白かった。そして、いつもの伊坂幸太郎さんの作品とは、少しだけ違っていた気がする。特にそう思ったのは、ラストの部分である。謎は謎のまま終わるが、ちょっと爽やかなラストだったと思う。

バイバイ、ブラックバード』は、ぐいぐい引き込まれて、後半にかけてどんどん物語の先へ先へと読みすすめたくなる面白さとは違っているものの、ちょっと「いいな!」と思える作品だと思う。読むペースもほとんど変わらなかった。短編集のような要素もあるので、一息つける感じなのかも知れない。

SOSの猿』そして『オー!ファーザー』と先月から読み進めてきたけれど、この『バイバイ、ブラックバード』が一番好きな物語だと思う。それから、登場人物が個性的なキャラクターなのも、飽きずに読み進めることができた理由かも知れない。
( 43冊目/2011年)

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『オー!ファーザー』伊坂幸太郎

読み終えて、「やっぱり伊坂さんの小説らしい」とある意味安心感を覚えた。何故なら『オー!ファーザー』を読み始めてかなり経った頃に、いつものなだれ落ちて行くような、物語へののめり込み感、引き込まれ感を感じないなと思っていたからだ。これまで読んだ伊坂作品だと、前半で登場人物のキャラクターの理解や事件の発端を頭に入れつつ読み進め、ちょうど半分を過ぎたあたりで、物語の展開に加速がかかって、物語に引き込まれていく感じだった。この『オー!ファーザー』を読んでいると、そういう後半をまだかな、まだかなと待ち続けたけれど、なかなか来なかったという感じなのである。

心配していたら、本当に最後の最後にいつものスピーディーな展開が始まって、ほっとしつつ一気に読み終えた感じなのである。伊坂さんがあとがきで書いていたのだが、この作品は伊坂幸太郎第1期の最後の作品。出版順は違っているようだけど、書いた順番からするとこの後の『ゴールデンスランバー』からが第2期伊坂幸太郎作品らしい。なるほど、確かに違っているかも知れないと思いつつ、次の作品はいつ読もうかなと考えている。
(40冊目/2011年)

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『SOSの猿』伊坂幸太郎

伊坂さんの17冊目に読んだ作品。去年の11月に『あるキング』を読んで、久しぶりの伊坂作品がこの『SOSの猿』である。伊坂作品は、僕の場合最初の100ページくらいを読むのに時間がかかるけれど、その後は徐々に作品に引き込まれ、残りは一気に読み終えるパターンが多い。要するにキャストやストーリーを理解していくと、中盤以降は先へ先へと読みすすめたくなるパターンなのだ。

この本は従来のパターンと違って、確かに中盤以降は先を知りたくなるのだけれど、読むペースはあまり変わらなかったし、最後の読後感が「面白かった」「引き込まれた」みたいな感想が無かった。何だか訳が分からないうちに終わってしまった感じがある。集中できなかったのかなと思って、最後の部分は2回読んだのだけど、今ひとつ良く理解できなかった。まあこんなパターンもあるのかなと思うので、そのあたりは敢えて追求しないようにしたい。

この『SOSの猿』は、五十嵐大介さんの漫画『SARU (IKKI COMIX)』と対になっているようなので、もしかすると合わせて読まないと理解できなかったりするのかも知れない。
(32冊/2011年)

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『あるキング』伊坂幸太郎

久しぶりに伊坂幸太郎さんの本を読みました。振り返ってみると、『モダンタイムス』を読んだのが6月3日でしたから、5か月以上経っていることになります。これから短い期間にあと4冊読もうと思っていますので、かなりのペースアップです。

あるキング』を読み始めたのは昨日のことでした。伊坂幸太郎さんの小説を読むと、いつもそうなんですが、半分を過ぎた頃から次へ次へと読み進めなくてはいられなくなります。今回も同じで、今朝目を覚まして真っ先に本を手にしていて、一気に最後まで読んでしまいました。

ストーリーには触れませんが、ネットで皆さんの書評を見ていると、この『あるキング』は伊坂作品の中では異色の作品です。伊坂さんも最後の参考文献のページで「いつもの僕の小説とも雰囲気の異なるものとなりました」と書かれています。確かにそうかも知れません。野球という題材を扱っている点も、いつもと違うかも知れません。それでもやっぱり、読んでいると伊坂さんがこういう題材で小説を書くと、こうなるのかなという感じに受け止めることができました。いつもと違う部分も、この小説の面白さをクローズアップしているのかも知れません。一気に読み終えて、とても「面白かった」小説でした。
(154冊目/2010年)

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