夏を喪くす

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四つの短編が収録されている。最初の「天国の蝿」は、かなり重たく暗い作品で、原田マハさんの小説としては珍しいのではないかと思いました。良い意味で軽くて、後味の良い作品が多い気がする。最後の短編の「最後の晩餐」も他の二編とはテイストが全く違っています。キュレーターが出てくる点や海外が舞台になっているのは、原田マハさんの経験豊富な点かも知れません。

「夏を喪くす」と「ごめん」は、かなり似かよっている作品でした。好きなのは、やはり「ごめん」かな。高知出身なので、高知を舞台にしている部分が、馴染みがあったせいかも知れません。いずれも強い女性が主人公。一昔前とは、全く違っている女性像が描かれている。その点は、四つの短編全てに共通する点だと思う。『夏を喪くす (講談社文庫)』は、現代的な強い女性を描いた短編集なのです。
(6冊目/2013年)

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