『キアズマ』近藤史恵

投稿者: | 2013年8月4日

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近藤史恵さんの自転車競技シリーズ第4作。初めて読んだのは、もちろん『サクリファイス』です。自転車競技のルールを全然知らない人でも、抵抗無く物語に引き込まれ、近藤史恵さんの文章力には驚いたものです。シリーズは『エデン』、『サヴァイヴ』と続きますが、『サヴァイヴ』は外伝的な位置づけで、短編集だったため今ひとつ物足りなさを感じました。今回の『キアズマ』は、長編だったのですが、やはり長編の方が良い気がします。

そろそろマンネリ化しているかなと、やや心配だったのですが、その心配は無駄でした。土曜日に半分読んで、今朝残りを一気に読み終えました。自転車を知らない主人公が、自転車と出会い、自転車競技でその力を開花して行きます。心に重荷を抱きながら、自転車競技にのめり込んで行きます。挫けそうになるのですが、見えないゴールに向かって、再び駆け抜けて行こうとするところが、このシリーズの面白さです。

「キアズマ」とは「相同染色体が互いに接着する際の数カ所の接着点のうち、染色体の交換が起こった部位」のことで、とても難しい言葉ですが、要するに「交わる」みたいな意味なのではないかと思います。それにより主人公は自転車と出会うわけですし、またいろいろな出来事に遭遇して、変わって行くのです。

今月は積読本を少しずつ減らすことを意識していますが、面白い本というのは知らず知らずのうちに、物語に集中し、あっと言う間に読み終えているものです。
(78冊目/2013年)


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