以前から気になっていた。『にょっ記』を読んだら、この『にょにょっ記
』を読まざるを得なくなるに違いないと思っていたので、2冊同時に買った。
麻薬のような魅力に取り憑かれたら、永遠にこのシリーズを読まなくちゃいられなくなる、って思っていたのだけど、どうやら『にょにょにょっ記』でラストみたいだ。どうせなら、『にょにょにょにょにょにょにょにょにょっ記』くらいまで続けて欲しかった気がする。
短いと言うことは、とても読み易い。短い中にその意図を読み取ることは、とても難しいし、表現することも難しいのだろう。歌人の穂村弘さんだから、それができるのだろう。僕もこんな日記が書けたらいいなと思いながら、読んだ。多分全部読むのに1時間もかかっていないだろう。それだけ文字数が少ないのかも知れないけれど、それ以上の内容がある。もちろん、単なるユーモアみたいな日記だってあるけれど、何故だか面白い。次を読まずに居られなくなるほど、媚薬のようなものを仕込まれている気がする。
解説の代わりの西加奈子さんの「偽ょ偽ょっ記」も、面白い。本編よりも面白いんじゃないかと思うほど。
ラストの『にょにょにょっ記』は、来年の4月頃に読みたい。これ以上積読本を増やさないためにも。
(62冊目/2018年)