『海馬の尻尾』荻原浩

投稿者: | 2018年9月28日

新刊が出ると、さっそく買って読みたくなる作家さんの一人が、荻原浩さんである。そう言う作家さんは、あまり多くない。そんな数少ない、僕の好みの作家の一人なのである。この本『海馬の尻尾』も、読書メーターの新刊通知機能で知った。読書メーターには、好きな作家を登録して、その作家さんの新刊が出るとメールを送ってくれるサービスがある。

これまでの荻原浩さん作品には、無かったような装丁の本だと思った。荻原浩さんの小説には、広告社を舞台としたシリーズとか、それなりにいくつかの似通ったシリーズ物に近い作品があったりする。ユーモアあふれる作品だったり、少々シリアスな作品だったりする。僕の知っている作家さんの中では、結構抽斗が多い作家だと思う。

この作品を読み進めていると、やはりシリアスな作品と共通する部分があった。主人公はヤクザで、しかも一旦火が付いたら止まらないくらい。恐れを知らない無鉄砲さが、出世を妨げているような人物である。それが、脳の欠陥から来るものと言うことが分かる。それを変えるために、とある病院の施設に入るが、その施設には裏があった。

この展開は、『さよならバースディ』にも似ているし、『砂の王国』のような怖さも感じる。荻原浩さんのファンは、それほど多く無さそうだけど、この二つの作品を挙げたら、きっとこの本がどういう本なのか分かっていただけるに違いないと思う。面白いけれど、ラストはちょっと寂しい気がした。
(60冊目/2018年)


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