『i(アイ)』西加奈子
想定の雰囲気が『サラバ』に似ている気がしていた『i(アイ)』でしたが、もちろん物語そのものは全く違うのですが、『サラバ』の流れを組む作品なのではないかと思いました。 シリア人の「アイ」が主人公で、養子となってシリアを出ま… 続きを読む »
想定の雰囲気が『サラバ』に似ている気がしていた『i(アイ)』でしたが、もちろん物語そのものは全く違うのですが、『サラバ』の流れを組む作品なのではないかと思いました。 シリア人の「アイ」が主人公で、養子となってシリアを出ま… 続きを読む »
久しぶりに西加奈子さんの小説を読みました。『舞台』です。 主人公の葉太がニューヨークに観光に行き、初日でパスポートや財布、地球の歩き方などバッグもろとも持ち去られてしまいます。ストーリーとしては、こんな話です。 この物語… 続きを読む »
『窓の魚』は、温泉宿で一夜を過ごす二組の恋人たちの心模様を描いた作品。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、そして無関心なトウヤマの四人のそれぞれの視点で、温泉宿の一夜とそれぞれの過去の思いが語られている。 ゆっくりと… 続きを読む »
『ごはんぐるり』この本は、とても面白かった。 特に印象に残ったのは、卵かけご飯の話です。著者がエジプトで暮らしていた時、エジプトでは生卵などは決して食べられなかった。日本から帰国する人が、卵のパックを膝に乗せて、割れない… 続きを読む »
著者によるあとがきや本の帯には、私は「いのち」のことを書きたかった、とあります。 『ふる』を読み終えてみて、なるほどと思える箇所は随所に出てきます。でも、「いのち」のことを書くということは難しいのだろうというのが、実感で… 続きを読む »
西加奈子さん、著書を全部読んでみたい作家のひとりです。 僕の中では、好きな作家さんの作品は、無条件に全部読みたいなんですが、西加奈子さんの場合はちょっと迷いがあります。この『ふくわらい』を読み始めた時は、途中で挫折するか… 続きを読む »
『きりこについて』は、その冒頭から「きりこは、ぶすである。」と始めることで、結構びっくりした。意表を突かれてしまった。そんな書き出しなのだけど、ぶすのきりこと猫の物語と言ってしまうと、大雑把過ぎる。容れ物よりも中身が大事… 続きを読む »
西加奈子作品は、『漁港の肉子ちゃん』を初めて読み、『サラバ!』でとても面白いと思ったので、いろんな作品を読もうとしているところです。この『地下の鳩』は、少し前の作品なのかなと思っていたら、2011年の作品でした。 西加奈… 続きを読む »
『まにまに』何となく良い感じのタイトルだと思った。どういう意味なのかは、この本を読むまで知らなかった。 エッセイはフィーリングが合うかどうかということだと思う。この本が西加奈子さんのエッセイ初読みなのだけど、良い感じのエ… 続きを読む »
西加奈子さんの小説を読むのは、この『円卓』で5作目になります。これまでに読んだ本は、『漁港の肉子ちゃん』と『サラバ!』、『きいろいゾウ』、『炎上する君』の4作品です。こうして並べてみると、共通点が何となく見えてくるような… 続きを読む »
『炎上する君』は、ちょっと不思議な世界観を垣間見られる8つの短編が収録されている短編集でした。タイトルになっている「炎上する君」は、ネットでの炎上なのかなと、漠然と思っていたのですが、実際に身体が炎上している男が出て来ま… 続きを読む »
『サラバ!』下巻を読み終えた。なるほど、こんなふうに繋がっているのかなと思うラストだった。ラストの形がどうであれ、この小説は全編を通して描かれているのだと思った。最初は家族全体を描いているのかなと思っていたのだけど、やっ… 続きを読む »
西加奈子さんの『サラバ!』の上巻をやっと読み終えた。通常よりも読むのに時間がかかったのは、文章が読みにくいというわけではなく、文字数が多いのだろうと思う。言い換えると文字が詰まっている。飲み会があり、通勤の復路では読めな… 続きを読む »
西加奈子さんのこの本の存在は、ずっと前から知っていて、ある時本屋さんで手に取って、よっぽど買って読もうかなと思ったけど、買わなかったことを覚えている。『きいろいゾウ』は、西加奈子さんの代表的な作品だと思っている。今回『サ… 続きを読む »
カバーのイラストが印象的な文庫本だと思ったら、イラストも西加奈子さん作でした。 本を買う場合、好きな作家の本だからという場合と、初めて読むのだけど何故かとても気になって買っている場合があります。後者の場合は、本の装丁その… 続きを読む »